私たちの社会は現在、大きな不安と混迷の中にあります。
高度成長期の産業構造の急激な変化は地域社会の崩壊や核家族化など
人間関係の希薄化を助長しました。
 また科学技術の進歩、経済の発展、社会福祉の充実など物の豊かさは、
ある意味で人間は一人でも生きてゆけるという環境を作り出した面があり、
人間をより孤立化させました。貧困で不便で不自由だった昔の人々は
小さな地域の大きな家族の中に身を寄せ合い、助け合い共に生きてきました。
そこには切っても切れない強くて深い絆がありました。
過去より私を大切に育て守ってくれた人々がいて、そして現在私を
支えてくれている人々がいる。そして、私が守っていかねばならない人がいる。
私たちは人と人との繋がりの中に存在する生命であって
決して孤立した生命ではありません。
 仏教はその生命の中身をいかに充実させ意義深いものにするかということを
説いてきました。共に御教えを学び自分を見つめ直したり、
みんなで一緒に考えたり、また様々な活動を通して人の輪を広げたり…
 正善寺がより多くの人々とつながり、互いに支え合うことのできるお寺として
地域(玉野・岡山・倉敷)の皆様方と共に永く歩めますことを願い、
スタッフ一同精進して参ります。
                            浄土真宗本願寺派 正善寺
                       住 職 篠 崎 正 光

正善寺へようこそ